私はお酒を飲むことが人生の幸せだと思っていました。
酔っ払うと気持ちがいいし、ご飯も美味しく感じられるし、お酒を飲めばいい事ばかりと思っていたので、お酒を飲むことを楽しみに頑張っていました。
夕飯にお酒はつきものだったし、なんなら休日はランチビールと称してお昼から飲める喜びを噛みしめるほどでした。
お酒を飲まない日なんてなかったし、お酒を飲まない私は私じゃない!と、酒豪であることがアイデンティティになっていました。

実際に健康診断で胃腸が弱っていることを指摘され飲み過ぎを注意されましたし、アルコール中毒患者のように手が震えることもありました…。
そんな私が禁酒をすることに決めたのですが、なんだかんだで3ヶ月を突破。
気づけばお酒を飲まないことに慣れて、あんなに飲みたくて仕方なかったお酒を飲みたいと思いません。
お酒からの依存を断ち切れた理由は、依存症が起きる脳のメカニズムを学んで、それを実行したからです。
この記事ではアルコール依存症だった私が成功した禁酒方法を紹介していきます。
酒好きの私が禁酒をしたい理由
なぜ酒好きの私が禁酒をすることにしたかというと、ダイエットを成功させたかったからです。
実は私、今年に入って10kgも増えてしまい、最大55kgまで行ってしまいました。
禁酒を始める前から、3日断食・糖質制限ダイエット・筋トレなどをして頑張ってきましたが、52kg台で停滞し、何ヶ月経っても思うように減量できませんでした。
そんな時にアマゾンプライムで観た映画・タニタ食堂で、「お酒を飲むとアルコール分解に消化酵素が使われて、脂肪が分解されず蓄積しやすくなる」というセリフを聞き、アルコールがダイエットの大敵であることを知りました。
アルコールはダイエットの敵
アルコールは肝臓が分解してくれますが、食事で摂った栄養素もエネルギーにするため肝臓が分解をしてくれています。
しかし、お酒を飲んで肝臓がアルコールの分解を優先してしまうと、食事の栄養素をエネルギー分解するまで回らず脂肪になってしまうのです。
ダイエットに良くないお酒は糖質の多いビールや日本酒だけだと思っていて、焼酎やウイスキーなら太らないと思っていたので衝撃でした。
アルコールが入っている時点でデブになる要因はあったと知り、ビールや日本酒はもちろん、「焼酎やウイスキーも飲まない!」と決めました。
お酒への依存を断ち切る禁酒方法

お酒を辞める時に参考になったのは依存症の断ちきり方の動画!
まず、私は禁酒するために方法を調べることにしました。
禁酒の方法で調べるとあまりしっくりくるものがなかったので、依存症を直す方法で調べ直してみました。
すると、とても参考になるYouTube動画を見つけることができ、それを参考に自分にあった禁酒プランを考えることが出来ました。
自分の禁酒方法を探る時に参考になったyoutube動画
禁酒を実践して3ヶ月、以前の私は家に帰ればとにかくお酒を飲んでいたのですが、今はお酒を飲まなくていいかなと思って有意義な夜の時間を過ごしています。
そう思えるようになったのは、youtube動画の「依存症を脱却する方法」を参考に禁酒方法を考えたおかげです。
禁酒におすすめの動画
動画の概要をまとめると、
- お酒を飲みたくなるキッカケは何かを探る
- お酒を飲むという代わりの行動に置き替える
が大切とのことでした。
例えばイライラした時にお酒を飲みたくなる人は、イライラした時はお酒を飲めばストレスが解消されるという方程式が出来上がっているからなんですね。
これを、イライラした時は歌って踊るとか、炭酸水を飲めばストレスが解消される、という方程式に変えていくように行動を変えれば、依存症を断ち切ることが出来るということです。
その代替行動がクセになっていけば悪い依存を断ち切り、健康的な習慣が手に入るようになります。
私がお酒を飲んでしまうキッカケと、禁酒に繋げる代替行動
まずは、私がなぜお酒を飲む行動に走ってしまうのかを探り、どんな行動に置き替えることで衝動を抑えられるのか書き出してみました。
すると様々な理由からお酒に逃げていたことに気づき、代替案もそれぞれの理由ごとに考えてみました。
せっかくのおいしい料理にはお酒がないともったいないと感じる

美味しい料理にはお酒がないともったいないと感じてました
頑張って自炊したらお酒を…、せっかく外食に行くならお酒も一緒に…、と美味しい料理のおともにはお酒がないとだめでした。
むしろ、せっかく美味しいものを食べられるのにお酒を我慢するなんてもったいないとすら思っていました。
お酒は美味しい料理の味を一層引き出してくれると信じていたからです。
けれど、禁酒を決めてからはご飯やお水でも十分美味しい料理を楽しめると気づきました。
最初は物足りなさがあり、その分白米を食べすぎてしまいましたが、慣れてくると白米の量が少なくても大丈夫になりました。
特に焼き肉等の鉄板焼き系にはビールがないとだめだと思っていたのですが、10年ぶりくらいにビールなしで焼き肉を食べてみたら、ビールが無いほうが肉の余韻が長く続いていいかも、と思いました。
今まではビールの炭酸でお腹が膨れて苦しくなっていましたし、お肉の味を堪能する前にビールで流し込んでいました。
でも、肉をしっかり噛んだあと白米で口直しすると、肉の甘味が増してビールに負けず劣らず美味しかったんです。
美味しい料理の味を一層引き出すものはお酒だけじゃないと知れてからは禁酒がずっと楽になりました。
代替行動
- ご飯を食べる
- お水をいっぱい飲む
のどを潤わせてくれるのはお酒だと思い込んでいた

禁酒を意識するまでは喉が乾いたらお酒を飲んでました
禁酒をしようと決めてから気づいたことなんですが、「のどが渇いた」と思った時に、炭酸系のお酒が飲みたくなることに気づきました。
私にとって炭酸系のお酒がのどの渇きを潤わせる飲料だったようです。
その衝動の代替行動は単純に炭酸水に変えるだけで満たされました。
炭酸水じゃなくても冷えた水やお茶でもごくごく飲めば喉が潤って満たされます。
常に冷蔵庫に冷やしたお茶や炭酸水を常備しておくことで、喉が渇いたら水やお茶を飲むことで満たされるという正常な感覚に戻すことが出来ました。

代替行動
- 炭酸水を飲む
- 冷えた水やお茶をごくごく飲む
一人暮らし独身女の夜は暇すぎて、お酒をのんで気を紛らわせたかった

家に帰っても誰もいないからお酒で気を紛らわしていた
酒に溺れていたころの私は、暇を持て余してしまう不安が強くありました。
仕事終わりに会ってくれる恋人も友達もいないひとり暮らしの30代独身なので、夜は寂しい時間を過ごさなきゃいけなかったんです。
昔恋人がいた時は夜がとっても充実していて幸せだったし、友達も独身のうちは長電話に付き合ってくれる子も多く、20代前半のころは夜が楽しかったことを覚えているからなおさらです。
さらに、ひとり呑み漫画の影響から、「せっかくの独身を謳歌するためにも晩酌を楽しもう!」と思っていたので、独り身の贅沢である一人酒をやめることは、独り身の寂しさを肯定する気がしました。
そうやって独り身の寂しさを酒で逃げ続けた結果、夜中の晩酌によって10㎏も体重が増加してしまったのです。
酒代・つまみ代もバカにならなくて、食費は一人暮らしのくせに月3~4万円もしていました。
このままじゃダメ人間まっしぐらだな、と思い、生産性があって健康にいいことを代わりに行おうと考えました。
そして思いついた代替行動が、夜のお散歩とブログを書くことです。
夜のお散歩は住宅街を歩くと人の生活音が聞こえてきて、なんだか安心できます。
また、川沿いを歩くと気持ちのいい風が吹いてきて癒されますし、その季節にあった虫の音や草木の揺れる音が聞こえて四季を感じられます。
夜だから暗くてちょっと怖いときもありますが、夜だからこそ、この道はどこに続いているんだろうというワクワク感があって面白いです。
そしてブログは自分のダイエットのモチベーションアップにもなりますし、誰かに役立つ情報を発信しようと思うと誰かと繋がっている気がして1人じゃないと思えて寂しさが紛れます。
完成した記事を見ると達成感もあって嬉しいですし、ただ1人で晩酌するよりも生産性があります。
おかげで心が健康的になったのか、独りの夜を恐れることがなくなり、幸せな気分で毎日眠りにつけています。
代替行動
- ブログを書く
- 夜のお散歩
身体に悪いことをしたいと思うことがあった

なんだか無性に身体に悪いことをしたくなる時があります…

…ないですかね。
私は30超えても厨二病なところがあり、お酒とタバコに手を出している時に「身体に悪いことをしている…」と酔ってしまうところがありました。
その衝動は夜起きやすく、特に厨二心をくすぐられるような作品を観た時や、友達と長電話してテンションが上がっている時、達成感を得た時に、体に悪いことをしたくなってしまいます。
禁酒してからは厨二が疼くとお酒ではなくタバコを吸っていたのですが、タバコもやめたいものの1つです。
そしてカフェインと苦みが良い刺激であるコーヒーを飲むことを代替行動にしました。
もちろん夜にカフェインなんて体に良くないけれど、お酒とたばこに比べれば、カロリーは低いし健康被害も少なく済みます。
コーヒーはドリップ式のもので香りを楽しみながら淹れて、香ばしいかおりにうっとりしながら、飲むたびにため息をついてゆっくり飲みます。
コーヒーの苦みがお酒やタバコにも負けない大人の嗜好を満たしてくれるので、飲み終わった時にはお酒もタバコもいらなくなっています。
追記
カフェインレスコーヒーの美味しいものを見つけました!
以前コスメキッチンで試飲したカフェインレスコーヒーが香ばしくて美味しかったことを思い出し、購入しました。
苦みと香ばしさが大人の味わいで厨二心を満たしてくれます。
カフェインレスだから睡眠の質への影響も心配なく、夜中に「嗜好品を楽しみたい!」ってなった時に重宝しています。
代替行動
- コーヒーを飲む
お酒のデメリットに気づくと禁酒はやりやすくなる!

禁酒したら良いことばかり!飲酒するのが怖くなるレベルです!
お酒を辞める前からお酒にあらゆるデメリットがあることはわかっていました。
しかし私は、お酒を飲んでいても健康に問題が見つかったことはなかったし、二日酔いがひどいタイプでもなかったので、身を持ってデメリットを感じることはありませんでした。
けれど、お酒を辞めてから肌質が格段に変わったり、痩せやすくなったおかげで、禁酒のメリットを知って飲酒のデメリットに気づくことが出来たんです。

特に禁酒による美肌効果はすごくて、高級化粧品やエステに行くよりすごく肌がよくなりました!
肌の水分保持力があがって、メイクがすごく映えるようになって感動ものです。
それまでは肌がガサガサしていてメイクをするとおばさんっぽくなってしまうという、メイクが嫌いになるレベルの仕上がりでした。
肌がキレイになると「今日お酒を飲んだら明日は鏡を見てテンションさがる顔になるのか…」と思ったら自然とお酒が飲みたくなくなって、1週間のつもりの禁酒が1ヶ月、2ヶ月と伸びていきました。
加えてお金も貯まりやすくなり、お酒をやめるだけでおつまみ代合わせて毎月10,000円は浮きました。
10,000円も浮くと家計管理がしやすくて、お金に対する漠然とした不安も一気に解消されます。
また、禁酒の理由になったダイエットにも成果がありました!
食事制限・運動によるダイエットをいくらやっても痩せなかったのに、禁酒をしたら体重が順調に減っていきました。

お酒をやめたことによるメリット
- 肌質が格段によくなりメイクが映える!
- お酒とつまみ代が10,000円以上は浮く!
- いくらダイエットをしても減らなかった体重が順調に落ちていく!
- 夜の時間を有意義に使えるようになった!
- 不安定になりやすかった精神面も安定して気持ちが明るくなった!
このように、お酒をやめるといい事ばかりなので、初めに「禁酒するぞ!」と決意したときよりも、お酒のない生活が自然とできるようになりました。
むしろ今じゃ「お酒は別にいいかな~」と思えるほどです。
ただ友達に「飲みに行かない?」と言われたら、やっぱり付き合いは断りにくいので、その場では3杯まで飲めることにしています。
だけど飲み会も月2回までと決めていて、それ以上になる場合は「節約したいから」と言ったり、素直に「禁酒してて月2回までは飲まないって決めてるんだ」と言って断ります。
月2回でも禁酒の効果は感じられるし、肌も劣化しないので、このペースが人付き合いの観点から考えてもワタシ的ベストです。
禁酒は飲酒の理由を知って代替行動をとる方法で成功できました!

今ではノンアルコールでも全然大丈夫!
実際に禁酒をしてみて、自分がなぜお酒を欲していたのか、別の行動で欲求は解消できないか、を考えて実践したおかげで「お酒がなくても大丈夫」と思うことが出来るようになりました。
なのでみなさんが禁酒をしたいなら、まず自分がお酒を飲む理由について考えてみると成功率がアップします。
そして代替行動を1つずつ考えて実行してみると、お酒がなくても欲求が解消できることに気づけます。
禁酒をすることで肌も体調も良くなってくれば、仕事や趣味へのモチベーションも上がって人生が楽しくなるので、自然とお酒がなくても大丈夫な精神状態になっていきます。
禁酒したいと思う方はなにかしら目的があったり、デメリットに気づいている方だと思うので、ゆるくでもいいから禁酒を心がけていけば絶対に成功すると思います。

特に友達と美味しいお酒を共有することは人生を豊かにすることの1つだと思っているので、節度を守って飲む分にはOK!ということに私はしています。
みなさんが私の実践した禁酒方法を参考にして、禁酒に成功できたら幸いです。